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緝戯(ツムギ) 種族:鬼狐族 登場作品:神のラプソディ 解説 クヴァルナ大平原のとある遺跡の地下で長き眠りについていた鬼狐族の少女。 神の戒土に課せられた試練で遺跡を訪れたエルド達に保護され、外の世界に連れ出された。 神の戒土の古き友人の忘れ形見であるらしく、彼にとっては孫の様な存在であるらしい。 名前以外は思い出せず、自身が何者で何故遺跡で眠りについていたのか忘れてしまっているが、何らかの使命があるという事だけはぼんやりと覚えている。 戦闘では巨大な筆状の武器である「今昔百鬼・清姫」で描いたものを式神として実体化させて戦わせるという特殊な術を使うが、 これもいつ誰に教わったのか、またどういう原理の術なのか覚えておらず、何となく使いこなしている。 天真爛漫かつ楽天的な性格で、また長い眠りから覚めた反動なのか目にするもの全てが珍しく見えるようであり、 エルドと同じかそれ以上に新しい場所を訪れる度に大はしゃぎをし、興味の向くままに行動して意図せず周囲を振り回す事もしばしば。 自分を外の世界に連れ出してくれたエルドに懐いており、彼に好意を抱いている。 ゲネラル=パウゼによって自身に課せられた使命が豊穣の神を封印する為の生贄である事を知らされた時には少なからずショックを受けたが、 エルドに励まされ、神の戒土とゲネラル=パウゼのどちらが正しいにせよ自分自身が信じる道を進もうと考え立ち直った。 豊穣の神が復活してしまった時には自らを犠牲に再び封印をしようと考えたが、エルドの説得で考えを改め、 封印ではなく仲間達と共に神を倒す事を選択し、神の戒土が維持してきた平穏を今度こそ永遠のものにしようと決意した。 豊穣の神を倒した後はラルグレイアやガリニスの守護樹と行動を共にする事にしたようであり、とりあえずは世界中の甘い物を食べ尽すつもり。 名前の由来は神の戒土が言うには絆を緝ぎ、戯れる者で緝戯。 一方ゲネラル=パウゼが言うには罪祇が本来の名であり、罪を背負わされた古き神の末裔であるとの事。 雑感・考察 仲間を全員集められなかった場合は自らの意思で豊穣の神を封印する為の生贄となり、再び眠りについてしまう展開となる。 上記解説ではハッピーエンドの方を採用しているが、そちらが正史だと確定している訳では無い。 何故彼女が豊穣の神封印の楔となれるのかについて作中では明確な説明はないが、ゲネラル=パウゼの言葉が真実であるならば、 祖先が豊穣の神をこの地に降ろした事や豊穣の神とイコールかは不明だが古き神の末裔である事が関わっていると思われる。 名前
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↑左右相称動物 脱皮動物の系統 脱皮動物 (Ecdysozoa) 環神経動物 / シクロニューラリア (Cycloneuralia) = 内翻動物 / イントロヴァータ (Introverta) = 広義の線形動物 (Nemathelminthes sensu Cavalier-Smith)有棘動物 (Scalidophora) = セファロリンカ / 頭吻動物 (Cephalorhyncha) = スカリドリンカ (Scalidorhyncha)動吻動物 (Kinorhyncha) ⊃ キョクヒチュウ 胴甲動物 (Loricifera) = Pliciloricidae = コウラムシ 鰓曳動物 (Priapulida) = エラヒキムシ ネマトゾア / 広義の線形動物 (Nemathelminthes = Nematoidea = Nematoida = Nematozoa)線虫 / 線虫類 / 線虫動物 / 狭義の線形動物 (Nematoda = Nemata = Nemates) 類線形動物 / ハリガネムシ類 (Nematomorpha) 汎節足動物 (Panarthropoda) = ヘモポーダ (Haemopoda) = 裂足動物 (Robopoda)緩歩動物 (Tardigrada) = クマムシ 葉足動物 / 葉脚動物 (Lobopodia)†葉足動物 / 葉脚動物 (Lobopodia) 有爪動物 (Onychophora) ⊃ カギムシ 節足動物 (Arthropoda) 緩歩動物の位置づけには異説がありますが、Ryu et al. 2007などにより、節足動物に近縁としました。しかし、Dunn et al. 2008 は確度は低いですがネマトゾアの姉妹群としています。 ネマトゾアと有棘動物ではなく、ネマトゾアと汎節足動物が姉妹群をなすという説もあります。 文献 きまぐれ生物学 動物系統を大量データで解析 (Dunn et al. 2008 の紹介) Ryu et al., 2007, Partial Mitochondrial Gene Arrangements Support a Close Relationship between Tardigrada and Arthropoda.
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▼ 依頼者: ラウバーン(Raubahn) / ????・???? 依頼内容: 己の器の限界。 残された道は、崩壊か、前進か……。 血肉にまみれた生を望むならば 「ナバゴ処刑場」に赴き フランを殲滅せよ! アトルガン白門 / 異教横丁 Waoud 占いでもいかがですか? 冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。 Raubahn 苦……か…… 渇…………力が………… Raubahn 貴様…… 身……起……いる現象…… 魂……投射されし……魔の力……躍動…… Raubahn ……肉体……耐えたとしても、 心が耐えられず、悲鳴を発しているのだ。 すなわち、器も限界がきているという証……。 Raubahn ここは、喰らいし魔の力で 外界より隔離された、私だけの領域。 ……心の衰弱は現実よりも顕著に現れる。 Raubahn 起き上がることもできまい? Raubahn それほどになるまで、 どれだけの魔を喰らったかが、 知れようというもの……。 Raubahn ……よかろう。 貴様を資格あるモノと認識する。 Raubahn 器が崩壊し、貴様自身が どうなろうが、私の知るところではない……。 それが貴様の限界であったというだけのこと。 Raubahn 喰らいし魔の力が 喚起する恐怖と魅惑を御す、強靭な精神。 己が明日を捨ててでも目的を果たさんとする、 断固たる覚悟……。 Raubahn その双方を備えたモノ。 それが我ら青魔道士という存在なのだ。 Raubahn もはや戻れぬ道と知れ。 崩壊を待つか、敵の血肉の中をもがき続けるか。 貴様に残された道はその2つのみ。 Raubahn 聞け、[Your Name]。 血肉にまみれた生を選ぶなら 私は貴様に、進むべき道を示そう……。 Raubahn 「ナバゴ処刑場」へ赴き、 皇国軍が手を焼いている漆黒の 不定形の魔物、フラン(Flan)を殲滅せよ。 Raubahn なに 我ら青魔道士ならば容易いこと。 ……いまの貴様には荷が重いだろうがな。 Raubahn 険しき道中、その痛苦に耐え、 己が力のみで見事成し遂げてみせよ。 Waoud 占いでもいかがですか? 冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。 選択肢:占いするか? しない Waoud そうですか、残念です。 する 占い料として、1000ギルを払った。 Waoud 試練の暗示……。 生きとし生ける物を育まぬ死の地。 其を越え、火の海を眼下に険しき道を 踏破せし先にて果たされん定め……。 Waoud 其は器を失いし獣たち……。 ナバゴ処刑場 (Decorative Bronze Gateを調べる) [Your Name]はImmortal Flanを倒した。 アトルガン白門 / 異教横丁 Waoud 占いでもいかがですか? 冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。 Raubahn ……任務遂行、ご苦労。 皇国軍より殲滅確認の報、先ほど受信した。 貴様の青魔道士としての活躍、見事といえよう。 Raubahn その功績を称え、 貴様に我ら不滅隊の象徴である 蒼黒の戦衣「メガス装束」の着用を許可する。 Raubahn これは 貴様の不滅隊への入隊をも意味する。 おめでとう、[Your Name]。 Raubahn この書類に記された地へと赴き 貴様に用意されたメガス装束を受け取るがいい。 だいじなもの 不滅隊の封書を手にいれた! 不滅隊の封書 封じ蝋に双頭蛇の紋章が捺された、 不滅隊の封書。明確な宛て先はなく、 ただ「英雄の通り」とだけ記されている。 Raubahn 忘れるな。 聖皇様を守護するのが、我らが使命……。 それ以上でもそれ以下でもない。 Raubahn 我ら青魔道士は、 聖皇様の命によりその存在を許された 「魔」だということを……。 Waoud 占いでもいかがですか? 冒険者の方ですから、お安くしますよ。ふふ。 選択肢:占いするか? しない Waoud そうですか、残念です。 する 占い料として、1000ギルを払った。 Waoud 出会いの暗示……。 双頭蛇の導きにより果たされん。 アトルガン白門 / 仕立屋クシュディール 通常時 +... Lathuya え、えっと。 一見のお方ですね……? 残念ですが、先生にはお会いになれません。 というか、留守なんですけどね……。 Lathuya あ、こうみえて うちは皇国お抱えの仕立屋なんですよ。 なので、我が国のお仕事に就かれていれば いつかは紹介されるかも……です。 Lathuya はい、なんでしょう? Lathuya ひゃひっ!? じっ……蛇王の刻印!!! Lathuya ま、まさか。 あなた、不滅隊の……方です? Lathuya っきゃー!! すみません! ごめんなさい! 許してください! 先生、外出中で……あの、その……。 依頼されたメガス装束は、まだ…… Lathuya はぅ……私、こんなですし。 行先はわかっていても、追えないんです……。 先生、それがわかってて外出するから性質が悪くて。 Lathuya お客さんに謝るの いつも、私の役目なんです……はぅぅ。 Lathuya ……えっ? 先生の行先はどこか、ですか? Lathuya あ、す、すみません。 先生、仕事に煮詰まると、釣りに行くんです。 行くというか、逃げるというか。 問題なのは、海でも川でもなく、地底に……。 Lathuya そう、ワジャーム樹林の地下。 果てしなく広がる、あの「エジワ蘿洞」なんです。 しかも地図なしに足を踏み入れた日には、もう。 Lathuya …………。 Lathuya あの、先生も戻ったら すぐに製作に取りかかると思いますので……。 すみません、どうかいましばらくお待ちを。 本当に……ごめんなさい、です。 エジワ蘿洞 (_を調べる) ??? …………。 ??? ぅ……。 ??? …………。 ??? ぅ……ぃ……。 ??? …………。 ??? もうっ、うるさいっ!! なんだというのだっ、君は!? ??? はぁぁぁ。 もう少しでエジワと同調できたというのに……。 君のせいで、苦労も水の泡じゃないか! この責任、どうとるつもりだね! ええっ!? Kushdeel 「先生」? なぜ君に先生と呼ばれなくてはいかんのだ? 私の名は、クシュディール(Kushdeel)だ! Kushdeel なに? 依頼? 不滅隊? ……メガス……。 Kushdeel …………。 Kushdeel いやいやいや。 その手には乗らんよ。 Kushdeel 君はアレだね? 麗しのラスーヤ君に 私のことを捜すように頼まれた 巷で話題の冒険者というものだね? Kushdeel 依頼者の名を出して、 私を連れ戻す作戦だったのだろう。ふふふ。 残念だがそうはいかない。 Kushdeel エジワとの同調はだね。 私のインスピレーションをさらに掻き立て…… Kushdeel なんだね? ここから話が盛り上がるというのに……。 黙って聞くこともできないのかね? Kushdeel ん? 書類? ラスーヤ君の恋文でも持ってきたのか。 仕方のない娘だ。そんなにまで私のことを…… Kushdeel …………。 Kushdeel …………。 よーーーし、材料の調達は無事終了。 早速、街に戻るとしよう! Kushdeel ああ、君。 私は先に戻るが、こうみえて忙しい身でね。 あまり待たせないように頼むよ。 Kushdeel では、また会おう! アトルガン白門 / 仕立屋クシュディール Lathuya あ! あなたは。 先生、先ほどお戻りになられ……、あ。 Kushdeel ああ、きたかね。 あの書類にあった君に渡す品だがね。 運がよいことに、すでに完成していたよ。 Kushdeel メガスチャルク。 メガス装束の中で標準クラスの性能だな。 メガスチャルクを手にいれた! メガスチャルク Rare Ex 防13 HP+13 MP+13 回避スキル+10 敵対心-3 Lv52~ 青 Kushdeel ふぅ。つまり君は、 入隊を許可されたばかりの新人…… というわけだ。 Kushdeel やれやれ。 私としたことが、久々に蛇王の刻印をみて 冷静さを欠いてしまった。 おかげで頭のほうはすっきりしたがね。 Kushdeel さぁ、これで 依頼品は無事、君のものとなったわけだ。 ここへの用事も済んだろう? Kushdeel それでは、ごきげんよう! Lathuya あ、[Your Name]様。 先生はお休みになられました。 アルザビに蛮族が攻めてきても、起きません。 動じないというか、そういう方なので…… Lathuya 先生にご用事の際は 日を改めて、お越しください。 あの……本当に、す、すみません。 ▲ 開門 兆候 変容 ■関連項目 アーティファクト関連クエスト , アトルガン白門 , メガス装束 Copyright (C) 2002-2012 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「ゴミ箱の中の子供達」 第10話 1/2 ゴミ箱の中の子供達 第10話 1/2 夜の閉鎖都市の中を走る車の中にイズマッシュとニコノフはいた。2人はどちらもしゃべろうとしない。ラジオ から垂れ流される安っぽいポップミュージックだけが車内に空しく響いていた。 どこに行こうか。"ホームランド"から離れる方向に向かいながらイズマッシュは未だ目的地を決めかねて いた。 工業区のヴァゴン・ザヴォートのところに転がり込むか。いいや駄目だ。あいつは札束で頬を叩かれたら 3回回ってわんとだって鳴くのだ。信用できない。ノーリンコは……いや、あいつに頭を下げるくらいなら"王朝" に出向いたほうがましだ。 仕事上付き合いのある人間の顔が浮かんでは消えていく。その中には信頼にたる人物もいるのだが、 悲しいかなそういう者に限って住所が"ホームランド"の真ん中だったりする。1つの勢力に肩入れしすぎた つけがここにきたか。逃げ場を考えるイズマッシュに軽い後悔の念が浮かんだ。 そろそろ10人目というところで優しげに微笑む老人の顔が思い浮かんだ。アントーノフだ。"ユークレイン" の"ザ・ビッグウィング"アントーノフならば快く助けてくれるかもしれない。 "ザ・ビッグウィング"アントーノフ。"ザ・ビッグウィング"は通り名で、本名はルスラン・アントーノフという。 都市北東部の"ユークレイン"で運送会社を経営しており、副業としてイズマッシュの違法商品の輸送も 手がけている。堀が深く整った目元をしており、素の状態ならなかなか男前なのだが、アルコール中毒で 普段は赤ら顔をだらしなく緩めている。常に酔っ払っていることを差し引いても実に人が良く、仕事で何度か 無理を言ったことがあったが、その度に快く受け容れてくれた。今回もウォッカ片手に払うものさえ払えば かくまってくれるのではないか。淡い期待を抱きながら、イズマッシュはハンドルを握る手に力をこめた。 「決めた。"ユークレイン"に行くぞ」 助手席に座っているニコノフに向けてイズマッシュは呟いた。だが、いくら待っても返答がこない。気になった イズマッシュは視線を隣に向けた。 車のシートにちょこんと座る少年は、両手で持った板状の物体をじっと眺めている。 「ニコノフ、どうかしたのか」 「えっ、あっ、いえ、なんでもないです」 ぎゅっと板を胸に抱いて、イズマッシュの言葉にようやく気づいたニコノフは慌てながら顔を向けた。 何を見ていたのか気にはなったが、どこに行くのか告げるほうが先だろう。イズマッシュは言った。 「とりあえず"ユークレイン"に行こう思ってる」 「ゆーくれいん?」 ぼんやりとした眼差しでニコノフが聞き返す。そういえばニコノフは"ホームランド"近辺からあまり出歩いて いなかった。閉鎖都市でもぴんとこない地名も多いのだろう。 「閉鎖都市北東部に位置する町だ。壁際で土地が余っているから有機農業が行われてる」 「有機農業っであれですよね。あの、地面に種を植えて太陽の光でそだてる農法ですよね」 「そうだ」 有機農業と聞き爛々と輝くニコノフの瞳にイズマッシュは苦笑する。普段食べていた食品は地下の工場で 生産されたものばかりだ。もしかしたらこの小さな助手は畑というものも知らないのかもしれない。 「楽しみだなぁ」 うっとりと宙を見つめて、ニコノフは緑の世界に思いをはせる。 時間があったらニコノフと共に"ユークレイン"を散策してみるのも良いかもしれな、とイズマッシュは思った。 観光に行くつもりで無いけども、狂信的な環境保護団体のおかげで"ユークレイン"は自然豊かだ。果樹園 などをぶらぶらと歩いて、緑の香りを胸いっぱいに吸い込むのも良いかもしれない。頬を緩めてイズマッシュ は小さく頷いた。 話にひと段落がついたところで、イズマッシュはニコノフが眺めていたものが気になった。ちらりとニコノフを 盗み見る。"ユークレイン"を心待ちにしているニコノフの機嫌は良好だ。これなら大丈夫だろう、とイズマッシュ はたずねてみた。 「ところで、さっきなにを見てたんだ」 「えっ」 驚いたように視線を胸に抱いた板に顔を向けたニコノフは、ややあってから板をイズマッシュに向けた。 「父の写真です。」 板は写真立てだった。その中には若かりしころのイズマッシュと親友でありニコノフの父であるミハイルが 笑っている。イズマッシュがスーツケースに入れたものと同じ写真だ。 「実は僕、父のことよく覚えていないんです。あんまり家にいなかったから」 静かにニコノフは語る。その寂しげな様子にイズマッシュは罪悪感を感じずに入られなかった。 当時は商売の規模を少しでも大きくしようと無我夢中で働いていた。無理やり作り上げた盛況の中で、唯一 の仕事仲間であるミハイルは幾度と無くイズマッシュに自制を求めた。だが、イズマッシュはその声に耳を 貸すことは無く、事業拡大を続けた。その傲慢の果てはミハイルの死という破局であった。かくしてニコノフは 独りになってしまったのだ。 「イズマッシュさんは父のことをよくご存知ですよね」 「ああ」 ニコノフの父であり、イズマッシュの親友ミハイル・アブトマットとは子供のころからの仲だ。知らないことなど ない。 「話してくれませんか、父のことを」 胸元に写真を抱いて、ニコノフは言う。断る理由などない。これが死んだ親友への贖罪となるのであれば 望むところだった。 「そうだな」 ミハイルとの思い出はいくらでもあった。学生時代の他愛もない笑い話や、武器商になってからのスリルに 満ちた日々まで。幾多もの思い出が現れては消えていく。何を話そう。どれを話そう。ハンドルを握りながら 思い悩みながら話すべきものを選んだ。 程なく、相応しそうなエピソードを見つけたイズマッシュは口を開いた。 「ミハイルはいつもお前のことを気にしていたよ」 口を開けばまずはニコノフのことばかり言っていた。どんなときも、緊張する取引現場でもミハイルはニコノフ のことを忘れなかった。 そして最期の瞬間。銃で撃たれ、血の泡を吐きながら呟いた言葉もニコノフのことだった。 ――ニコノフをたのむ。 思い出した最期の瞬間をイズマッシュはかみ殺して、言葉を続ける。 「お前の写真をロケットに入れて、暇さえあれば開いてずっと眺めていた」 「それって、これですよね」 イズマッシュの台詞にはじかれたようにニコノフが首元をまさぐり始めた。程なく金色に輝くアクセサリーを 掌に広げた。それは表面に彫られた放射状の彫刻が美しいロケットだった。 「ああ、それだ」 イズマッシュの肯定の言葉に、ニコノフは愛おしむようにロケットを両手でそっと握り締めた。 「知ってるか、このロケットはミハイルの嫁さん、つまりお前の母さんのものだったんだ」 「母の、ですか」 ニコノフは、はっと目を丸くして掌の中のロケットを見た。 「ああ、まったく、いつになったら飽きるのか分からないほど熱々の夫婦だったよ」 2人が生きていたときはのろけ話をげっぷがでそうなほど聞かされたものだ。聞いている当時は苦痛で たまらなかっただったが、今ではいい思い出だ。 失った過去を懐かしんでいたイズマッシュがふと横を見ると、どういうわけかニコノフが沈んだ様子で俯いて いる。 「どうした、何暗くなってる」 「母は僕のせいで死んだと聞いていましたから、ちょっと……」 ニコノフの母は出産の際の出血が原因で亡くなった。どうやらニコノフはそれを気に病んでいるようだ。地雷 を踏んだことに少し悔やむ。 ともあれ、まずはニコノフを励まさなければ。 「気を落とすな。確かにお前の母さんが亡くなったことは残念だが、もともとお前の母さんは身体が弱かった んだ。お前が生まれただけでも奇跡だったんだ」 イズマッシュの慰めの言葉に対し、ニコノフからの反応はない。イズマッシュは構わず続けた。 「ミハイルも始めのうちは大分落ち込んでたよ。お前を施設に預けることも考えていた。でもしばらくしてミハイル は大事なことに気づいたようで、俺に言ったんだ」 当時のミハイルの憔悴はひどいものだった。食事を取らなくなり、頬は瞬く間に痩せこけていった。最愛の 人を奪った存在と面会する決心がつかず、新生児室の前でずっと頭を抱えていた。 だがある日、イズマッシュがいつものように憔悴しきった親友を助けるべく、ミハイルの下を訪れると、何か に気づいたように晴れやかな様子のミハイルがそこにいた。2人でいった病院で新生児室の戸を自ら開けた 彼は、ここで初めて我が子を抱いた。今までとは打って変わって愛しむような眼差しで我が子を見つめながら、 ミハイルはイズマッシュに向けて語った。 「人は死ぬ。あいつはそれが少しだけ早かっただけだ。だけど、あいつの命はニコノフの中で生きてる。これ からずっとだ。あいつは自分の命をかけて、命を受け継いだんだ。ってね」 そして、ミハイルもまた死んだ。だがその命は、隣で静かにイズマッシュの話を聞いている小さな助手の中 に生きている。 「お前は悪くないんだ。胸を張れ。でなければ命を懸けてお前を生んだお前の母さんが悲しむぞ」 イズマッシュが言い終わったときには、ニコノフの目の端に涙が浮かんでいた。 「お父さん……お母さん……」 ロケットを握り締め、ニコノフは頭をたれる。その姿を見てイズマッシュは適当なところで車を止めた。車が 停止したことを確認するとニコノフにすりより、その肩を抱いた。 「代理ですまん」 イズマッシュの謝罪を気にする様子も無く、ニコノフはイズマッシュの胸に顔をうずめた。両親を想い、しゃくり あげるその小さな頭をイズマッシュは優しく撫でる。涙が裾をぬらしていくがイズマッシュは気にすることなく ニコノフの頭を撫で続けた。 程なく、落ち着いたニコノフは顔を上げた。その目はいくらか赤くはれ上がっていたが、そこに涙の姿はない。 「イズマッシュさん、ありがとうございます」 「なに、気にするな」 イズマッシュが笑いかけるとニコノフも楽しげに笑った。その笑顔が合図とばかりにイズマッシュは車を発進 させた。 しばらく車を走らせていると、イズマッシュはあることに気づいた。バックミラーに写るヘッドライト。角を何度 か曲がったが、相も変わらず写り続けている。もしかして尾行されているのか。嫌な予感と共にイズマッシュ は左にハンドルを切ると、バックミラーの車も左のウィンカーを点滅させた。次の交差点で再度イズマッシュ はハンドルを左に切った。ちょうどUターンする形になる。仮に追跡されているとしても、あからさまな尾行は しないのでは。微かな望みとともにバックミラーを覗くと、果たしてヘッドライトが点滅する指示器と共に現れた。 やっぱり尾行されていたか。イズマッシュは助手席に向かって吼えた。 「ニコノフ、シートベルト」 「してますよ」 突然怒鳴られ訳がわからないといった風のニコノフが身体を締めるシートベルトを握って答える。 「どうしたんですか」 「つけられてる」 「えっ」 身をよじってニコノフは後ろを見ようとする。イズマッシュは片手を伸ばし、ニコノフをシートに押し込んだ。 「つかまってろ」 ニコノフを押さえていた手をハンドルに戻すと、イズマッシュはアクセルを踏み込んだ。 シリンダ内に大量の混合気を流し込まれたエンジンは喜びの雄たけびを上げた。低く響く咆哮と共に鋼鉄 の車体が加速を開始する。高まり続ける雄たけびにクラッチ操作の息継ぎをはさんで、車はトップスピードに 達した。 高速で接近し、過ぎ去っていくフロントの景色に注意を尖らせながらイズマッシュはバックミラーを確認した。 白く光るヘッドライトが依然として食らいついている。 自警団は尾行などという回りくどい方法はとらない。恐らく"王朝"だろう。軒先で銃を振り回されて怒り狂った マフィアだ。捕まったら、ただではすまないだろう。生存本能に近い危機感に、イズマッシュの背はぞくりと 冷えた。 上へ
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ココノエ(CV.松浦チエ) 【プロフィール】 身長 155cm 体重 42Kg 誕生日 4月18日 血液型 B型 出身地 第八階層都市「ワダツミ」 趣味 世界中のお菓子集め 好きなもの ロッシェ堂のチョコレート 嫌いなもの 固定観念 ドライブ名 グラヴィトン 【性格】 常にけだるそうで不機嫌、無愛想。ひいてはマッドサイエンティスト。 睡眠すら惜しんで研究を続けており、体力維持のため特殊なキャンディを常になめている。 【バックグラウンド】 第七機関に所属する天才科学者にしてテイガーの生みの親。 次元におちたハクメンのサルベージ作戦を主導、その後は動向を黙認していたが、 彼の予想外な行動を監視するためにテイガーを派遣する。 そして彼女は日々研究を重ねる。「ユウキ=テルミ」を倒す為に─────。
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池内了 『物理学と神』 集英社新書 2002.12 参考文献 第1章 神の追放 ×宇宙論の誕生劇 B・ラヴェル 新曜社 1985 科学史へのいざない 大野誠 南窓社 1992 県立 宇宙論の歩み J・シャロン 平凡社 1983 県立 第2章 悪魔の反抗 永久機関で語る現代物理学 小山慶太 筑摩書房 1994 県立 9F 市立 錬金術 沢井繁男 講談社現代新書 1992 市立 第3章 パラドックス ゼノン4つの逆理 山川偉也 講談社 1996 大学131.1Y27 パラドックス 林晋 日本評論社 2000 県立 8F自然科学410.9ハ 市立 うそとパラドックス 内井惣七 講談社現代新書 1987 7FS116ウ 第4章 アイザック・アシモフの科学と発見の年表 丸善 1992 県立 大学参考図書(禁帯) 第5章 神は賭博師 カオス的世界像 イアン・スチュアート 白楊社 1998 県立 8F自然科学421.4ス カオス 新しい科学をつくる J・グリック 新潮文庫 1991 9F 大学421.5G49 第6章 人間原理の宇宙論 『ホーキング、宇宙を語る』 ハヤカワ 1995 県立 8F自然科学440ホ 大学440.1.H45 人間原理の宇宙論 松田卓也 培風館 1990 県立 大学440.4MA74 第7章 対称性の破れが世界を創る イアン・スチュアート 白楊社 1995 8F自然科学404ス 『神と悪魔の薬 サリドマイド』 トレント・ステファン 日経BP社 2001 青森 市立 大学 エコノフィジックス
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グーフィー スキル効果 ランダムでツムを消すよ! 発動数 14 sl1 sl2 sl3 sl4 sl5 sl6 消去数 7~8 9~10 11~14 評価 低スキル 高スキル スコア 弱い コイン 雑魚 なぜかスマホ版から消去数が減っているランダム消去。スキル2,3では消去数がタイム圏内でまあまあのスコアがでる。
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「ゴミ箱の中の子供達」 第10話 2/2 ゴミ箱の中の子供達 第10話 2/2 前をのろのろと走る車に追越をかける。反対車線に入ったところで前方からのヘッドライトがイズマッシュ の目を刺した。イズマッシュはすばやくハンドルを切り返す。タイヤが地面をつかむグリップ音を響かせながら 車体は間一髪で遅く走っていた車両の前に滑り込んだ。 バックミラーを確認すると、追跡車は対向車をやり過ごしてから、行く手をさえぎる車を悠々と追い越して イズマッシュに迫った。 前方の夜の交差点で律儀に停車する車のテールランプが見えた。あの車は俺の車体で見えないはずだ。 瞬く間に近づくテールランプにイズマッシュは高鳴る心臓を押さえ込む。まだだ、まだだ。 「イズマッシュさん、前、まえっ」 助手席のニコノフが情けない声を上げる。が、無視する。まだだ。イズマッシュは前を見据え直進を続ける。 とうとうニコノフが悲鳴にも似た絶叫を上げた。今だ。イズマッシュはハンドルを左に切った。 突然の取り舵に車体にはヨートルクが発生する。強力な横滑りの力に車を支えていたタイヤは身を削って いきながら、遂にその職務を全うした。路上に黒々としたタイヤ痕を残しながらも、イズマッシュの車は停車 していた車のすぐ脇を駆け抜けた。 このタイヤ痕が分岐点だった。追跡車は反応が遅れ、イズマッシュの痕跡より深い位置でより大きくハンドル を切った。より強い力にタイヤは耐え切れずとうとうスリップを起こす。かくして追跡車は横滑りを始めた。 こうなってしまってはブレーキは利かない。運転手が健気にもハンドルを切ってカウンターステアを利かせるが、 最早気休めにもならなかった。哀れ追跡車はドリフト状態で車体側面から停止車両の後部に突っ込んだ。 やったか。バックミラーに移るクラッシュの光景にイズマッシュは安心してアクセルを緩める。だが、衝突 した2台の車の脇を抜けて、新たな車両がイズマッシュに追いすがった。畜生、とイズマッシュは心の中で 毒づいた。 アクセルを踏み込み再度車を加速させる。のしかかる加速度がイズマッシュをシートに押し付けた。圧迫感 を感じながら後方を見ればヘッドライトがじわりじわりと接近しつつあった。どんなエンジンを搭載しているの だろうか。 交差点で急ハンドルを切り振り切ろうと試みるが、甲高いスキール音を響かせながら追跡車は猛追する。 距離は縮まるばかりだ。 とうとう追いつかれた。追跡車との間隔はほとんどなく、今にもバンパーがぶつかりそうだ。 突然追跡車が右へ流れた。サイドミラーに姿を移した追跡車に何をするつもりなのかとイズマッシュは訝しむ。 追跡車は左に首を振ると、イズマッシュの車の角にバンパーをぶつけた。車同志の衝突によりテールスライド が発生する。後部タイヤは空転を開始し、車体はコントロールを失って時計回りに回転する。とどのつまり スピンだ。 「うわぁぁぁっ」 「くそったれが」 車内をかき回す回転運動にニコノフが悲鳴を上げる。イズマッシュは悪態をついた。 イズマッシュはアクセルを緩めてグリップを利かせ、同時にカウンターステアをあてて制動を試す。滑り 続けていたタイヤはイズマッシュの努力答え、遂にアスファルトをつかんだ。車体は360度回転したところで スピンを止めた。 イズマッシュが車が安定したことに一息つこうとすると、いつのまにか目の前に前に躍り出ていた追跡車が ブレーキランプを点灯させた。イズマッシュはハンドルを切って回避を試みる。サイドミラーが相手の車に 引っかかり吹き飛んだ。車体側面がこすれあい火花を散らす。だが、運よくよけることに成功した。 後ろへと流れた追跡車両はやや左側からまた距離をつめてきた。またスピンさせるつもりだろう。そうは いくか。イズマッシュは思い浮かんだ咄嗟のアイデアに全てを託すとハンドルを切った。 僅かに右に振られた追跡車の首に合わせて、イズマッシュの車の尾部も右にスライドを始める。テール スライドを確認したイズマッシュは左に急ハンドルを切った。典型的なフェイントモーションだ。テールスライド の方向とは逆方向のステアリングに巨大なヨーが発生する。その強さに車のタイヤは耐えられない。果たして 車は90度方向転換した状態でドリフトを開始した。横滑りをしながら速度を落とした車体側面に追跡車が ぶつかる。だが、相対速度が小さいため、衝撃はさほどではない。すぐ隣のドアを押し込む追跡車に怯える ニコノフをそのままにイズマッシュはアクセルを緩めてグリップを試みる。追跡車もブレーキをかけているの だろう。ぶつかり合った車は徐々に速度を落としていく。そろそろ停止かと思われたそのとき、イズマッシュの 車のタイヤがようやく地面を掴んだ。速度計の値は急上昇し、突然の加速度にイズマッシュ達はシートに 押し付けられる。果たしてイズマッシュの車は追跡車に対し直角方向へ離脱した。のろのろと方向転換を 開始する追跡車両はどんどん小さくなっていき、やがては消えた。 「はは、やったぞ」 追っ手を振り払ったイズマッシュは喜びのあまりハンドルを叩いた。助手席のニコノフも安心したように顔 を緩ませている。 だが、すぐにイズマッシュの笑顔は凍りついた。後ろに流れていく看板。現在位置を確認するために見た その看板には認めたくない事実が記載されていたからだ。 『避民地区 2km』 このまま進めば"王朝"の本拠地に乗り込んでしまう。追跡車はこれを計算していたのか。もがけばもがく ほどに深みにはまる底なし沼のような暗澹とした絶望が心の底から滲み出た。 いいや、偶然だ。イズマッシュは己を奮い立たせてハンドルを切った。廃民街から遠ざかる方向へ。 だが、イズマッシュの抵抗を嘲笑うように爛々と輝く明かりが行く手をさえぎった。 道路をふさぐオレンジと黒の縞模様の衝立。その向こうではヘルメットを被った作業員の頭や、停車している トラックやショベルカーが覗いている。その奥では、大きなバルーンライトが一際白く輝いていた。工事のため に道路が封鎖されているようだ。 「畜生、何でこんなときに」 悪態をついてイズマッシュはブレーキを踏む。下がっていく速度計に焦燥を募らせながらイジュマッシュは Uターンを試みた。ぐるりと車が180度回頭下ところでハイビームのヘッドライトがイズマッシュの目を刺した。 2台の車がご丁寧に進行対向両車線を塞いで接近する。恐らく追っ手だろう。わき道も無い。どこへも行けない。 「ニコノフ、降りるぞ」 イズマッシュは車での逃亡を諦めた。車を停止させると、シートベルトをすばやく解いて車から降りる。トランク につめたスーツケースをそのままに、イズマッシュ達は藁にもすがる思いで工事現場に向けて走った。 「助けてくれ」 工事現場から訝しげにこちらを眺める男にイズマッシュは助けを求めた。駆け寄るイズマッシュに男はまるで 挨拶をするように片手を挙げた。途端、周囲にいた別の作業員達が懐から銃を取り出すとイズマッシュに向けて 構えた。 「なっ」 幾多もの銃口を突きつけられイズマッシュはようやく理解した。この工事現場は"王朝"の罠だと。それまで の追跡はこの罠へと追い立てる行為だったのだ。全ては計算されていたのだ。イズマシュは自分の浅はかさ を呪った。 最早万策尽き果てた。それでもイズマッシュは保護者の義務を果たそうとニコノフを抱き寄せる。イズマッシュ の健気な行為を嘲笑うかのように男は頬を吊り上げた。男は工事用の衝立を押し開くと、銃を構えた男達を 従えてイズマッシュに歩み寄った。 「長旅ご苦労だった。早速だがご足労願おうか」 「何が目的だ」 慇懃無礼な、されど誰もが膝を屈するような威圧感のある男の言葉。イズマッシュはそれに負けぬよう、 吼えるように問うた。 イズマッシュの問いに片眉を上げた男は胸ポケットに手を滑らせると、小指大の何かを取り出し、イズマッシュ に向けて放り投げた。イズマッシュは掌で受け取ると、それがいったい何なのか確認する。それはライフル弾 の薬莢だった。 「貴様が卸した弾丸だろう。どこに卸した」 箱単位で卸す弾丸の1発1発を見分けられるほどイズマッシュは弾丸に偏執的な愛を持っていない。だが、 場を包む状況はこれがイズマッシュのものだと暗黙のうちに示していた。 恐らくこの薬莢は先日の廃民街銃撃事件のものだろう。あれは"アンク"配下の民兵組織"人民の銃"が 行ったものだ。そして"人民の銃"の武器弾薬は概ねイズマッシュが供給している。 ただ、男達の目的がこの薬莢の情報だというのは僥倖だ。情報を盾に、うまくすれば生き延びることが できる。ニコノフを守ることができる。微かに見えた希望に、蜘蛛の糸にすがるような気持ちでイズマッシュ は顔を上げると、男を見据えた。 「分かった。話そう。だが、ニコノフは関係ないから、ニコノフだけは放して――」 イズマッシュの台詞に男は一歩踏み出した。途端、イズマッシュの眼前に掌が現れた。踏み込みと同時に 繰り出された掌底だった。掌はイズマッシュの言葉ごと鼻柱を打ち砕く。顔面を貫く衝撃はイズマッシュの 意識をも貫通した。気がついたときにはイズマッシュは尻餅をついていた。熱を持った鼻からは何か液体が 流れる感覚がする。手でぬぐうと赤い。鼻血だ。 男は突き出した右手を気だるげに払うと、足に履いた安全靴を広がったイズマッシュの股間に押し当てた。 「睾丸をつぶされたくなければ黙ることだ。いいか、条件を提示するのは我々だ。貴様はただイエスと答えて いれば良いんだ」 頭上から降り注ぐ威圧の言葉がイズマッシュを圧迫する。だがイズマッシュはそれを跳ね除けるように声を 上げた。 「かってにしやがれ。ニコノフに手を出してみろ。俺は絶対にしゃべらないからな」 男がイズマッシュの股間に乗せた足に体重をかける。圧迫された睾丸が痛みの信号を脳に送る。漏れ かけたうめき声をイズマッシュは保護者の意地をかけて押し込んだ。 弱みを見せてはいけない。絶対に。でないとニコノフを守れない。 「ほざけ、ほざけ。なに、貴様もそのうち話したくてたまらなくなる。貴様は半田ごての味を知っているか。 知らないだろう。喜べ、たっぷりと味わわせてやる。奥歯にドリルで穴を開けて、歯の1本1本で、存分にな」 身の毛がよだつことをさも愉快そうに男は語る。男の頬を限界まで吊り上げた笑みは、獰猛な肉食獣を 思わせるおぞましい笑みだった。 睾丸にかかる体重がさらに増した。下腹部でうねりを上げる痛みにイズマッシュは歯を食いしばる。奥歯 がぎりぎりと音を立てた。 心の中の弱い部分が囁く。屈しろ。従え。ここで金玉が潰されるまで耐えても、やってくるのは歯の神経破壊 のフルコースだ。へこたれたってニコノフは恨まないさ。 うるさいだまれ。イズマッシュは心の中で怒鳴った。俺は約束したんだ。死地の親友と。死に行く親友の 代わりにニコノフを守ると。親友を死に誘った銃創に比べれば、生の保障がある拷問の苦しみなんて比べる までも無いのだ。 弱い心を押しつぶし、下腹部から立ち上る苦悶を押さえつける。全身全霊をかけた反抗の眼差しでイズマッシュ は男をにらみつけた。 「殊勝な男だな」 不意に男がイズマッシュの股間から足を離した。睾丸への圧迫が解かれ、イズマッシュは脱力の息を吐く。 荒い息を吐くイズマッシュを無視して男はニコノフの方を向いた。 「少年、名前は」 「ニコノフ。ニコノフ・アブトマットです」 「そうか、いい名だな。名前は親からもらう最初の贈り物だ。大切にするといい」 感慨深げに男は呟く。急に態度を柔らかくした男の意図がイズマッシュにはつかめなかった。 男が懐に手を入れる。すわ拳銃かと思いきや、出てきたものはどこにでもある黒皮の長財布だった。男は 開いた財布から2つ折にした紙幣の塊を指で挟むと、ニコノフに向けて差し出した。 「この金でどこか適当なところへ行け」 「えっ」 男の申し出に戸惑ったニコノフは、不安げな表情でイズマッシュを伺った。イズマッシュは、受け取れ、と ニコノフに言う。イズマッシュの言葉にニコノフがおずおずといった様子で金に手を伸ばす。その姿にイズマッシュ は肩をおろした。 どういう風の吹き回しか分からないがあの男はニコノフを見逃してくれるみたいだ。安堵感が駆け巡り、 イズマッシュの身体は弛緩していく。 「ただし、ここでおきたことは全て秘密だ。いいな」 ニコノフが紙幣をつかんだとき、男がニコノフの瞳を覗き込み、言い聞かせるように囁く。ニコノフが小さく 頷くと、男は紙幣から手を放した。 ニコノフが胸元で紙幣を握り締める姿に満足そうに頷いた男はイズマッシュに向き直った。 「さて、話してもらうぞ。全部」 「ああ、言うさ。男に二言はねえ」 立て、という男の命令にイズマッシュは尻を払いながら立ち上がった。男は工事現場の中に入るよう イズマッシュに促す。おそらくそこに停車しているトラックの中にでも連れ込むのだろう。イズマッシュは ポケットから取り出したハンカチで鼻を押さえながら男についていった。 「イズマッシュさん」 イズマッシュの背後からニコノフが呼びかける。イズマッシュは振り返ることも無く、右手をあげると言った。 「じゃあな」 上へ
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私は静希と一緒なら戦える ETERNAL11氏のオリジナルキャラクター。氏の嫁である剣聖機アルファライドのヒロイン、アルファリアのオマージュキャラクターであり、見た目もほぼパクっている。可愛らしい見た目をしているが、その正体は謎の組織ブレディオスが人間の少女に機人の遺伝子を埋め込んで誕生させたヒューマノイドウェポンであり、通常の人間の数倍の身体能力を持つ。彼女は中でも魔法攻撃に長けた能力を備えており、光と氷の魔法を得意とする。組織を脱走して彷徨っていた所を、ブレディオスと敵対関係にあるレジスタンス組織ルクレシオンのガンファイター、皆藤静希に拾われ、以後は彼の家に居候しながら謎の組織との戦いに身を投じる事となる。基本的に誰に対しても敬語であり、敵にも敬語で話す。照れると髪を弄る癖がある。大人しい性格ではあるが、酷い事をする相手に対しては全力で相手をする。ブレディオスの悪事を見たことで優しい性格になったが、怒ると地味に怖いらしい。 プロフィール 身長 155㎝ 体重 52㎏ 誕生日 10月23日(剣聖機アルファライドの発売日) 血液型 A型 年齢 不明(見た目年齢は17歳) 一人称 私 胸のサイズ Cカップ 趣味 お菓子を食べる事 出身地 不明 所属 ブレディオス→ルクレシオン、麗桜高校 種族 ヒューマノイドウェポン 属性 光 好きなもの 甘い物 嫌いなもの 痛い事、怖い人 イメージCV 小倉結衣 初登場作品 ETERNAL11オリジナル(2023年) 武器 シルバリオンロッド 銀色のロッド。軽くて扱いやすく、威力も高い。 技 ロッドクラッシュ シルバリオンロッドを相手に振り下ろして攻撃する通常攻撃。 エナジーショット シルバリオンロッドの先端に装着された魔法石に蓄積された魔力を魔力弾として放つ技。 魔法 究極魔法セイクリッド・セイバー・スコール 自身が宙に浮いた状態で、無数の光の剣を出現させ、それを雨の如く相手に降らせる究極の光魔法。 詠唱:アル・ファリア・スティ・グマカ・イシズマ・オーダ・クル…光と影が交わりし聖なる剣よ、今ここに降臨し、闇を斬り裂く剣となれ…究極魔法、セイクリッド・セイバー・スコール!! レベル9光魔法ジャッジメント・アロー 光の矢を放って相手を貫く強力な光魔法。 詠唱:クレ・セント・オードレリ・ルウル・キウス…我が身に宿りし神聖なる光よ、一筋の光の矢となり、邪悪を討ち滅ぼせ! レベル9光魔法、ジャッジメント・アロー!! レベル10氷魔法コキュートス 相手を一瞬の内に凍結させる最強の氷魔法。 詠唱:ベリダ・ディアエル・アラメイ・グニス・ヘリル…漆黒の闇の底に潜む氷の地獄よ、我に力を与え、敵を凍結させよ! レベル10氷魔法、コキュートス!! レベル7氷魔法クリスタルバレット 氷の礫の嵐を相手に飛ばして攻撃する氷魔法。 詠唱:ティ・ティスア・ステラ・ミドル・スタン…水晶の如き氷の礫よ、我の矢となり敵を討ち滅ぼせ! レベル7氷魔法、クリスタルバレット!! 魔導結界 魔力で作った防御結界。これを張った状態で他の呪文を唱える事も出来る。 ドラゴニュートの人形劇では… 映画第1作にて、ゲストキャラクターとして登場した(作者から出してくれと頼まれた)。シャロームシティを守る為、シズキと共に戦い抜いた。
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